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会長の独り言

会長の独り言

町の住人

『町の住人』

ある町の入口に老人が座っていた。

そこに、
よその町から一人の若者(A)がやって来て、老人に話しかけた。


若者A 「私は、この町に引っ越してくることになりました。
      この町の人たちは、どんな人たちですか?」

老人  「君が今まで住んでいた町には、
      どんな人たちが住んでいたかね?」

若者A 「自己中心的で不親切な人が多かったです。」

老人  「この町も同じようなものじゃ。」


しばらくして、
また、よその町から別の若者(B)がやって来て、その老人に話しかけた。

若者B 「私は、この町に引っ越してくることになりました。
      この町の人たちは、どんな人たちですか?」

老人  「君が今まで住んでいた町には、
      どんな人たちが住んでいたかね?」

若者B 「親切でやさしい人が多かったです。」

老人  「この町も同じようなものじゃ。」



数ヶ月が過ぎ、二人の若者は、それぞれ同じことを思った。


「あの老人の言ったとおりだ。前の町も、この町もいっしょだ。」



   終わり。。


若者Aは、他人と接していって、
相手の自己中心的なところにフォーカスしてしまうクセを持っているのです。


「自分の周りは、自己中心的な人だらけ」と感じられます。



一方、
若者Bは、相手の親切なところにフォーカスするクセを持っているわけです。


「自分は人間関係に恵まれているな」と感じられます。


さらに、人間関係においては、ピグマリオン効果が働きます。


ピグマリオン効果とは、
ある人に対して「この人は○○な人だ」と信じて接すると、
信じたとおりの人になりやすい、という効果のことです。


たとえば、あなたが、ある人のことを「親切な人だ」と信じて接すると、
あなたに対して親切をしてくるようになる傾向があります。


また、同じ人に対して「不親切な人」だと信じて接すると、
あなたに対しては、本当に不親切な行動を起こす傾向があるのです。



このピグマリオン効果によって、若者Aの周囲の人は、
若者Aに対しては、ますます自己中心的で不親切な人になります。


そして、若者Bの周囲の人は、若者Bに対しては、
ますます親切で優しい人になるのです。


すべては、彼らが何にフォーカスするかで決まるのです。



これは、豊かな人間関係を築く上でとても役に立つ法則です。



        by 野口嘉則


次は、美術館の絵



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